ヒドロキシクロロキン硫酸塩(プラケニル錠 200mg®)に関する重要なお知らせ
こんにちは
今日は、
皮膚エリテマトーデス、全身性エリテマトーデスの治療薬である、
ヒドロキシクロロキン硫酸塩(プラケニル錠 200mg®)を
COVID-19 (新型コロナウイルス)に対して使用するときの注意点について紹介します。
※2020年4月28日 サノフィ株式会社より
COVID-19 に対して使用された症例において
QT 間隔延長、トルサード・ド・ポワント、失神、心停止、突然死等の
重篤及 び生命を脅かす状態に至った症例が報告されました。
ヒドロキシクロロキンは本邦において、
皮膚エリテマトーデス、全身性エリテマトーデスに対して適応があります。
※COVID-19 に対する承認を取得しておらず、その有効性・安全性は確立していないため、
使用に当たっては必要性やリスクを十分にご検討いただくようお願いします
ヒドロキシクロロキンは、用量依存的に QT 間隔を延長することが知られており、
過量投与時の QT 間隔延長については添付文書上で注意喚起しております。
海外でヒドロキシクロロキンの使用に伴う重篤な副作用報告が増加していることから、
ヒドロキシクロロキンを使用される場合には、
添付文書 を熟読の上、必要に応じて ECG 測定等のモニタリングを実施してください。
海外ではここ数週間にわたって、
QT 間隔延長、トルサード・ド・ポワント、失神、心停止、 並びに本剤と QT 間隔延長を
誘発することが知られている薬剤(アジスロマイシン等の抗菌薬 等)との併用と
時間的に関連する突然死といった重篤及び生命を脅かす副作用症例の報告が 増加しています。
現在(2020 年 4 月 28 日時点)日本においては、
COVID-19 に対する治療として
ヒドロキシク ロロキンとアジスロマイシンとの併用症例において、
心室細動及び 1度房室ブロックの副作用が報告されています。
医療従事者には、
特に、QT 間隔延長を誘発することが知られている薬剤と併用している等の
特定のリスク因子を有する患者さんに使用される場合には、
医療機関にて ECG の測定やモニタリングを実施することを推奨します。
医療従事者は、
ヒドロキシクロロキンの使用に関連する副作用が発現した場合、
あるいはヒドロ キシクロロキンを適応外使用した場合には、
メーカーの情報担当者さんへご連絡をお願い致します。
<本件に対するお問合わせ先>
サノフィ株式会社 くすり相談室
電話番号 0120-109-905(フリーダイヤル) 月~金 9:00~17:00 (祝日・会社休日を除く)
ヒドロキシクロロキンは COVID-19 に対する承認を取得しておらず、その有効性・安全性は確立していないため、使用に当たっては必要性やリスクを十分にご検討いただくようお願いします。
<QT間隔延長を起こす他の薬剤>
クラスIA及びIII抗不整脈剤
<基礎疾患>
心疾患、心不全、心筋梗塞
徐脈 (< 50 bpm),
心室不整脈の既往
未治療の低 Ca 血症、低 K 血症、低 Mg 血症
QT間隔延長、 トルサード・ド・ポワント、失神、心停止、突然死等の重篤及び生命を脅かす状態に
至ったほとんど の症例のうち、多数はヒドロキシクロロキン投与中止後に回復しました。
ヒドロキシクロロキンの現在の添付文書はこちらをご参照ください。