厚生労働省は2020年4月15日、
中性脂肪改善薬の
イコサペント酸エチル(商品名エパデールT)を
第1類医薬品に指定することを官報告示しました。
イコサペント酸エチルは
19年4月に要指導医薬品から第1類医薬品に移行していますが、
製造販売後調査が継続中だったため、調査の終了に伴い、
19年12月の
薬事・食品衛生審議会 薬事分科会 医薬品等安全対策部会 安全対策調査会で
リスク区分の判断が行われました。
評価結果を基に、
20年3月に安全対策部会で、
引き続き第1類医薬品に指定することが了承されました。
製造販売後調査の最終報告書によれば、
対象3277症例のうち、副作用は63 例84 件(1.92%)に認められ、
最も多かった症状は下痢11 件で、次いで腹部不快感6件、掻痒症5件だった。
イコサペント酸エチルは、
19年4月の第1類医薬品への移行において、
適正販売徹底のために様々な対策が取られた。
例えば、販売する薬局・店舗を登録制とする、
血液検査結果や病院・診療所名などを記載する欄が設けられた
「セルフチェックシート」に購入者が毎回記入する、
販売数量は原則1カ月分までとする、などです。