【医療用語】便中カルプロテクチン検査

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便中カルプロテクチン検査とは

 

潰瘍性大腸炎の病態を把握するための検査

 (2017年6月に保険適用された)

炎症性腸炎疾患の診断補助のための検査

 (2017年12月に保険適用された)

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〇カルプロテクチンとは?

 主に好中球の細胞質に含まれる、カルシウム・亜鉛結合タンパク質で、

 炎症性腸疾患の活動期では好中球が管腔へ移って行くのに比例して

 便の中のカルプロテクチンの濃度が上がります。

  ➡腸管炎症度を反映するマーカーになります。

   (腸内の炎症のみを反映する便利なマーカーです。)

 

 カルプロテクチン

 腸内細菌では分解されず、常温で1週間以上は安定しているため、

 検体として扱いやすいです。

 

〇今までは、

 潰瘍性大腸炎による炎症の再燃を確認するためには、

 内視鏡検査が行われていましたが、患者の負担が大きかったので

 便中カルプロテクチン検査ができるようになって

 内視鏡検査を減らすことができ、患者への負担を減らせるようになりました。

 

 ですが、潰瘍性大腸炎によるがんの早期発見のためには

 内視鏡検査は今後も必要です。