FDAが
ダパグリフロジン(商品名フォシーガ)の
心不全への適応を承認
ダパグリフロジン
SGLT2阻害薬ダパグリフロジンについて、
「成人の左室駆出力が低下した心不全(HFrEF)に対する、心血管死亡または心不全入院の予防」
という適応を追加すると発表しました。
SGLT2阻害薬が
糖尿病を合併していない心不全に対する適応を
取得するのは、これが初めてとなります。
今回の承認で改訂された
ダパグリフロジンの添付文書によれば、
心不全に対する適応は以下のように
NYHA心機能分類で2~4度の成人のHFrEF
となっています。
臨床試験
対象
ベースラインで
平均年齢66歳、
EF 31%、
NYHA 2/3/4度の構成比68/32/1%、
NT-proBNP中央値1437pg/mLの
慢性心不全患者4744例を、
方法
●心不全の標準治療+ダパグリフロジン10mg/日群(2373例)、
無作為に割り付け、
18.2カ月(中央値)追跡しています。
結果
ダパグリフロジン群における
主要評価項目
(心血管死亡+心不全悪化による
入院または予定外の受診)の発生リスクは、
プラセボ群よりも26%有意に減少した
(ダパグリフロジン群[16.3%]、
プラセボ群[21.2%])。
治療必要数(NNT)は21と良好でした。