【医薬品】糖尿病治療薬のフォシーガが心不全にも使えるようになりました。

FDA

ダパグリフロジン(商品名フォシーガ)

心不全への適応を承認

f:id:shaika:20200511010851j:image

 

ダパグリフロジン


米食品医薬品局(FDA)は5月5日、

SGLT2阻害薬ダパグリフロジンについて、

「成人の左室駆出力が低下した心不全(HFrEF)に対する、心血管死亡または心不全入院の予防」

という適応を追加すると発表しました。

 

 

SGLT2阻害薬が

糖尿病を合併していない心不全に対する適応を

取得するのは、これが初めてとなります。

 


今回の承認で改訂された

ダパグリフロジンの添付文書によれば、

心不全に対する適応は以下のように

NYHA心機能分類で2~4度の成人のHFrEF

となっています。

 

 

臨床試験

 

対象

ベースラインで

平均年齢66歳、

EF 31%、

NYHA 2/3/4度の構成比68/32/1%、 

NT-proBNP中央値1437pg/mLの

慢性心不全患者4744例を、

 

方法

心不全の標準治療ダパグリフロジン10mg/日群(2373例)、

心不全の標準治療プラセボ群(2371例)に

無作為に割り付け、

18.2カ月(中央値)追跡しています。

 

結果

ダパグリフロジン群における

主要評価項目

心血管死亡心不全悪化による

入院または予定外の受診)の発生リスクは、

プラセボ群よりも26%有意に減少した

ダパグリフロジン群[16.3%]、

プラセボ群[21.2%])。

治療必要数(NNT)は21と良好でした。